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イギリスのロンドンの裕福な家庭に生まれたビアトリクス・ポターは、幼い頃から生き物が大好きで、絵に才能を発揮していました。
1902年、『ピーターラビットのおはなし』以来、28年間で彼女は次々と作品を出版し、その印税で湖水地方のヒルトップ農場を購入し、絵本の執筆のかたわら農場経営と牧羊にも専念しました。印税と遺産で少しずつ湖水地方の土地を買い取ることにより自然保護に努めていくのです。
1943年にビアトリクスが亡くなると、所有していた15の農場、いくつかのコテージや4,000エーカーもの土地が、「ナショナルトラスト」に寄贈されました。「ナショナルトラスト」とは、美しい自然景観や建築物、また、歴史的な名所旧跡を保護し、保存することを目的とする自然保護団体です。
自然の遺産を後世に残していく手助けをすること、それがビアトリクスがこよなく愛した土地への恩返しだったのです。
いたずらっ子のピーター
ピーターのおうち
